意外とやりがち?運転中についしてしまう悪い癖とその改善方法

意外とやりがち?運転中についしてしまう悪い癖とその改善方法

長期にわたり車を運転し、運転慣れしている方は、「正しい運転」をつい、忘れてしまいがちです。

運転中に心の余裕があると、よそ見をして視界が悪くなったり、咄嗟のハンドル操作がしにくくなったりする場合があるため注意が必要です。

この記事では、運転に慣れた人が意外とやりがちな悪い癖と、改善方法を解説します。

運転中についしてしまう悪い癖とその改善方法

運転中についしてしまう悪い癖と改善方法は以下の通りです。

その1:片手ハンドルの「ながら運転」

多くの人がやってしまいがちなのが、「ながら運転」です。

「飲み物を飲みながら」「ご飯を食べながら」など、1つもやったことがない!という人は残念ながら少ないのではないでしょうか。

ながら運転は、「片手ハンドル」になってしまうことが多いです。

片手ハンドルでは、カーブや右左折の際に上手く対応しきれません。

また、ハンドルを操作していない手の方に注意が向くと、運転がおざなりになってしまいます。

急な飛び出しや不測の出来事に対応が遅れてしまうこともあります。

ながら運転をしないためには、運転者の周囲に食べ物やタバコ、スマホなど、つい手に取りたくなるものを置かないことが大切です。

ながら運転できる環境をつくらないことで対策することができます。

その2:右左折時の「あおりハンドル」

あおりハンドルとは、右左折時に曲がる方向とは反対の方向に一時的にハンドルを切って、大回りに曲がることを言います。

あおりハンドルをすると、いったん方向指示器が切れるため後続車を混乱させるだけではなく、大回りする分時間がかかったり、対向車の迷惑になります。

右左折時のあおりハンドルは避け、曲がる方向のみにハンドルを切るようにしましょう。

左折時は、30mほど手前からウィンカーを出し、左側に幅寄せしていれば、あおりハンドルをする必要はありません。

右折時も、30mほど手前からウィンカーを出し、交差点の中央部分くらいまで車を前進させてから右折することで、膨らむことなく曲がることができます。

その3:急発進・急加速・急ブレーキ

アクセルとブレーキはゆっくり踏むものです。

青信号になった途端の急発進、追い越しをするための急加速、信号や歩行者がいた場合の急ブレーキなどは、事故につながる可能性が高く危険です。

急加速を避けるべき理由は、歩行者信号が赤になっても渡る歩行者や、黄色で加速してくる対向車がいるからです。

また、急ブレーキも、後続車の追突を招く危険性が高まります。

急発進や急加速、急ブレーキをしなくてすむように、日頃から時間と心に余裕を持って運転しましょう。

その4:だらけた姿勢

車の運転に慣れてしまって、座席を後ろにリクライニングして、だらけた姿勢で片手運転をするのも悪い癖の一つです。

車の運転は、落ち着いた心で行うことも大切ですが、リラックスしすぎるのは危険です。

また、正しい運転姿勢でないと周囲の確認が適切にできず、安全運転はできません。

だらけていると、急な出来事に反応できなかったり、うっかりブレーキから足が離れてしまって、前の車に追突することもあり得ます。

だらけた姿勢は避け、正しい運転姿勢を保つようにしましょう。

その5:内掛けハンドル

ハンドルを逆手に持って、内側から回すことを「内掛けハンドル」と言います。

急カーブや駐車時に、つい内掛けハンドルをしてしまう方も多いのではないでしょうか。

内掛けハンドルはハンドルの正しい回し方ではないため、最悪の場合ハンドルロックがかかったり、エアバック作動時に怪我をしてしまったりする可能性があります。

内掛けハンドルを改善するためには、まずは運転姿勢を見直す必要があります。

シートの位置を調節し、ハンドルを握った状態で肘は軽く曲がるようにして、自然な正しい運転姿勢をとることが可能です。

日常的に正しい運転姿勢を心がけ、改善していきましょう。

その6:黄色信号で加速

黄色信号は、道路交通法では「止まれ」に当たります。

黄色信号で加速すると、交差点を渡る時には赤になっており、青信号で急発進してくる車と衝突する危険があり危険です。

黄色信号になった時は加速するのではなく、余裕を持って減速・停止しましょう。

その7:ミラー確認だけによるバック

駐車などでバックする場合は、ミラーで確認するだけでなく、必ず目視でも確認しましょう。

バックミラーとサイドミラーだけ見て駐車すると、死角にいる小さな子どもやペットなどを確認できません。

必ず左右と後ろを窓から目視して、周りに人がいないことを確かめながら下がりましょう。

その8:あおり運転

あおり運転は、2020年に道路交通法が改正され、「妨害運転罪」として施行されました。

他車に対して、以下のような行為をすることは「妨害運転罪」として刑事罰の対象となります。

  • ハイビームを照射し続ける
  • パッシングする
  • 極度に車間距離を詰める
  • クラクションを鳴らす
  • 無理に追い越す
  • 急に車線変更して割り込む
  • 高速道路で法定速度以下で走る・停止する

煽り運転とまではいかなくても、日常的に遅い車にパッシングしたり、車間距離を詰めたり、クラクションを鳴らしたりしている方は運転方法を改めましょう。

まずは自分がどのような運転をしているのかを振り返り、正確にとらえることで、自分の行動に気づくことができます。

また、どうしても煽り運転がやめられないという方は、ドライブレコーダーの設置が有効です。

「見られている」という意識が働くことで、煽り運転を抑制することができます。

その9:スピード重視の無謀な追い越し

「急いでいる」「前の車が遅い」という理由で無理に追い越すことも、やってしまいがちな悪い癖の一つです。

急いでいる時に、前の車が遅いとイライラすることもあるかもしれませんが、「追い越し車線に入ってから追い越す」「見通しの良い直線道路で追い越す」など、安全に配慮して運転するようにしましょう。

安全運転をするために守るべき6つのポイント

安全運転をするために守るべきポイントは以下の6つです。

ポイント1:正しい運転姿勢で運転する

正しい運転姿勢は、安全運転の基本です。

無理のない自然な姿勢でハンドルに手が届き、アクセルやブレーキの適切な位置に足が置ける位置にシートを調整しましょう。

手は両手の肘が少し曲がりハンドルを時計に見立てた時に10時10分の位置を握るのがハンドルを握る正しい姿勢です。

足は右足の膝を少し曲げてかかとをつけ、ブレーキペダルを思いっきり踏み込んだ時に膝が伸びるくらいの位置にシートを調整します。

背もたれをリクライニングしたい人は、少し座面の位置をハンドル側に持ってくるとよいでしょう。

ただし、背もたれを倒すと視点が下がり運転席からの死角が大きくなるため、運転中はリクライニングしない状態が望ましいです。

ポイント2:運転中は運転に集中する

運転中に注意散漫になる原因となりがちな「ながら運転」は、脇見運転などによる重大な事故につながります。

車はほんの1秒目を離しただけで、数十メートルも先に進んでしまうため、運転中は集中し、前方や周囲の状況を確認しながら運転しましょう。

ポイント3:時間に余裕を持って行動する

急いでいたり、慌てていたりすると、イライラしがちです。

イライラすると、余裕がなくなり視野が狭くなってしまいます。

また、前の車が遅いと、無理な追い越しをしたくなるなど、危険な運転をしてしまうこともあります。

車で出かける時は、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。

ポイント4:常に「かもしれない」運転をする

「かもしれない運転」とは、運転中に危険を予測し、「歩行者が飛び出してくるかもしれない」「前方の車が黄色信号で直進してくるかもしれない」と考えながら運転することを言います。

一方で、「だろう運転」というものもあります。

だろう運転とは、自分に都合の良い解釈で「歩行者は横断しないだろう」などと考えて危険予測をしない運転姿勢です。

かもしれない運転は危険を予測することで適切な対応を取ることができる一方で、だろう運転は危険を見落とす可能性が高くなります。

運転する際は「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」を心がけましょう。

ポイント5:安全確認の最後は必ず目視する

バックや駐車はもちろん、右左折時なども、安全確認の最後は必ず目視するようにしましょう。

特に左折時はミラーの死角にいる自転車やバイクを巻き込んでしまいがちです。

しかし、きちんと目視で後方確認をすれば、巻き込み事故は防げます。

ミラーだけで安心せず、必ず目視する癖をつけましょう。

ポイント6:ストレスや疲労をためない

ストレスや疲労をため込んでいると心に余裕がなくなり、イライラしたり、視野が狭くなりがちです。

イライラしながら運転していると、知らず知らずのうちに乱暴な運転になり、危険運転や妨害運転につながってしまいます。

ストレスや疲労は、適度に解消して、気分よくドライブできるようにしましょう。

悪い癖を改善して正しい運転姿勢を保とう!

安全運転をするためには、正しい運転姿勢が必要不可欠です。

悪い癖は一度定着してしまうと、なかなか改善することができません。

しかし、毎日少しずつ意識していくことで徐々に改善されていきます。

まずは基本に立ち返り、シート位置の調整など運転姿勢の改善から始めてみましょう。

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