通学免許で卒業までに要する平均的な期間はどのくらい?
- 2022.12.22
- 運転免許豆知識
教習所で免許を取得する方法は、合宿免許と通学免許の2つです。
中でも通学免許は、まとまった休みを取ることができない人や、自分のペースで教習を受けたい人などに人気の免許取得方法となっています。
ただし、短期間での卒業に特化した合宿免許と比較すると、卒業までに時間がかかってしまうことがほとんどです。
では、通学免許の教習生はどれくらいの期間で卒業しているのでしょうか。
今回は、そんな通学免許で教習を受けた場合に卒業までにかかる平均的な期間を詳しく解説いたします。
※なお、合宿免許の入校~卒業までの流れは「【保存版】合宿免許の申込みから入校、卒業免許取得までの流れを解説」の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
通学免許で卒業までにかかる平均的な期間はどれくらい?
通学で運転免許を取得するまでにかかる期間は、平均2~3ヶ月程度です。
普通車の免許取得には規定の教習時限数分教習を受講する必要があり、AT車で57時限、MT車で60時限と定められています。
短期間に集中して教習所に通うことが出来れば、免許取得までにかかる日数を圧縮することも可能です。
しかし、合宿ではなく通学での免許取得を希望する方の多くは、週末しか教習を受けられなかったり、夜間の教習が主だったりと様々な理由があるため、必然的に教習期間が延びる傾向にあります。
中には、6ヶ月以上の期間教習所に通い、ゆっくり免許取得を目指す方も少なくありません。
ただし、運転免許取得には「教習期限」が定められています。
教習全体の有効期限は9ヶ月で、最初の教習を受講してからその期限内に免許を取得しなければなりません。
そのため、時間の融通が利きやすい通学免許であっても、ある程度の期間に集中して教習に取り組む必要があります。
また、第一段階の教習を終え仮免許の発行が済んだ後も注意が必要です。
仮免許の有効期限は6ヶ月なので、第二段階の教習や卒業試験を受けることが出来なかった、といった状態で期間が過ぎてしまうと仮免許が失効され、教習のやり直しになってしまいます。
通学免許を最短で卒業した場合にかかる期間は?
必要な教習を全て受け運転免許を取得するまでにかかる最短の日数は、理論上AT車で13日、MT車で15日です。
所持免許なし(原付のみ)の状態で教習所に通った場合に必要な教習の内訳は、以下のとおりです。
- 学科教習:第一段階10時限、第二段階16時限
- 技能教習:第一段階12時限、第二段階19時限
免許取得には1発試験という、教習を受けることなくいきなり運転免許センターで試験に臨み、運転免許取得を目指す方法も存在します。
もしもその方法で成功した場合には、1日での免許取得も可能です。
とはいえ難易度が高く、合格率は5%程度とほとんどが不合格となるのが現状なので、教習所に通う方が無難と言えるでしょう。
基本的に1発試験は免許失効や取消などを経て、二度目の運転免許取得を目指す方向けの試験です。
最短で卒業したい場合は、短期間に特化したコースで受講するとスムーズ!
教習所によっては「短期集中コース」のように、短期間で運転免許取得を目指すためのコースが用意されているところもあります。
通学免許では基本的に自分のペースに合わせ教習の予約を入れていきますが、こうしたコースでは事前に教習スケジュールを教習所から指定されます。
もっとも効率のよいスケジュールを教習所側が組んでくれるので、スムーズな免許取得を目指せるのが魅力です。
こうしたコースを利用する際は、ある程度教習所の指示に従いスケジュールを調整出来るよう事前に予定を調整しておくと安心です。
ただし、教習所の込み具合によって多少教習期間が延びる可能性もないとは言えないので、余裕を持ったスケジュール管理をしておきましょう。
通学免許が合宿免許よりも卒業までの平均期間が長い主な理由
合宿免許の最短期間はAT車で14日、MT車で16日程度となっており、AT車であれば8割以上の方がこの最短期間で卒業しています。
通学免許は合宿免許に比べ、免許取得に至るまでの期間が長くなりやすい傾向にありますが、その理由としては以下のようなものが主に挙げられます。
理由1:自分でスケジュールを組む必要があるから
基本的に通学免許は、自分のスケジュールに合わせ適宜教習を予約し、教習を奨めていく必要があります。
そのため、週末など都合の合う日に教習を詰め込めば、短期間で卒業出来るのではないかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、1日に受けられる技能教習の時限数は法律によって定められているため、詰め込みで教習に参加することは出来ないのです。
第一段階で1日2時限まで、第二段階で1日3時限までと制限されています。
また、道路交通法により、2時限技能教習を連続して受けた場合には1時間の休憩を挟むことも定められています。
自動車の運転には危険も伴うため、集中力が必要不可欠です。
運転免許の取得を目指す教習段階であれば、なおさら精神疲労が溜まることで事故が起きやすいと言えるでしょう。
事故を未然に防ぐためにこうした法律が定められているのです。
学科教習に関しては教習制限がないため1日に教習を集中させることも理論的には可能です。
しかし、先行学科を受けてからでないと教習を開始出来なかったり、決められた順番でなければ受講出来ない教習があったりと、自分のスケジュールと教習所のスケジュールが合わず、予定が立てにくくなってしまう方も多い傾向にあります。
理由2:教習予約がなかなか取れないから
教習所には繁忙期と閑散期があります。
主に学生の長期休みの期間と重なる7月~9月、2月~3月は特に混み合うため、教習の予約が非常に取りにくい時期です。
繁忙期は教習所に生徒が集中するため、自習室なども混み合い時間の使い方が難しくなることも多くなります。
そういった時期には、スムーズに教習を進めることが難しくなる可能性もあるので注意しましょう。
また、教習指導員の人数が少なく、そもそもの定員が多くない教習所では繁忙期以外の時期でも教習スケジュールを立てにくくなりやすい傾向があります。
そういった事にならないように、事前に教習の予約が取りやすいかどうかを確認しておくことが重要です。。
理由3:仕事や学校に通いながら教習に通う人が多いから
通学免許を選択する方の多くは、仕事をしていたり、学校を長期間休むことが出来なかったりといった事情を抱えています。
そのため、平均して合宿免許より免許取得までの時間がかかりやすくなります。
少しずつ教習計画を立て自分のペースで免許取得を目指せることが通学免許のメリットですが、他の生活と並行して行なうので、運転知識を定着させていくためには努力が必要だということも覚えておきましょう。
できるだけ短期間で免許を取得するための3つのコツ
通学免許はスケジュールの融通を利かせつつ免許取得を目指すのであれば、最適な方法なので、スムーズな教習受講をするためにも、次の3つのコツを押さえておきましょう。
コツ1:MTではなくATを取得する
普通車の場合、AT車の免許を取得する方がMT車よりも教習期間が短く取得難易度も容易なため、短期間での取得を目指すのであればおすすめです。
クラッチの操作が必須となるMT車は、その分受けなければいけない教習が多く、また操作に慣れるのも難しいと言えます。
日本で運転されている車の多くはAT車であるということもあり、仕事で必須であったり、MT車を運転したいという強い希望がないのであれば、AT車での免許取得を検討してみましょう。
コツ2:教習所の閑散期に申し込む
教習所には繁忙期と閑散期があるというのは、前述した通りです。
繁忙期にかからず教習所に通えるということであれば、閑散期の受講がおすすめです。
閑散期にはほとんど教習生がいないという教習所も少なくないため、教習の予約が非常に取りやすいだけでなく、教習指導員への質問もしやすい環境と言えるでしょう。
コツ3:合宿免許を選ぶ
2週間程度、スケジュールをまるまる空けることが可能であるなら、合宿免許を選択するのもおすすめです。
合宿免許は、効率のよい教習スケジュールが事前に教習所によって定められており、無駄のない受講が可能です。
また、ある一定期間に集中して教習を行うので、覚えた運転知識を忘れることなく試験に臨むことも出来るのも魅力です。
しかし、合宿免許であっても繁忙期は非常に混雑し、予約自体が数ヶ月前に定員を迎えてしまう教習所も少なくないので、注意が必要です。
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通学免許は早い人で1ヶ月、遅い人でも3ヶ月で卒業する人がほとんど!
通学免許で卒業するまでには早ければ1ヶ月、平均的には3ヶ月以内に卒業する方が多い傾向にあります。
遠方の教習所で、合宿免許を取得することに不安がある方や、スケジュールの都合が付きにくい方には、通学免許がおすすめなので、もし教習に関して疑問点がある場合には教習所に事前に確認しておくと良いでしょう。
電話窓口以外にも、メールでの問い合わせフォームで受け付けている教習所もあるので、不安なポイントをなくして運転免許取得を目指してください。
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