教習所での効果測定って何するの?受かるためのポイントも解説
- 2022.11.18
- 運転免許豆知識
教習所で修了検定や仮免学科試験、卒業検定を受ける際は、必ず事前に効果測定を受けて合格する必要があります。
効果測定に不合格となってしまうと、次のステップに進むことはできません。
この記事では、教習所の効果測定の内容や、受かるためのポイントを解説いたします。
そもそも効果測定とは?何をするの?
効果測定とは、仮免学科試験と本免学科試験のいずれも試験の前に行われる模擬試験です。
第一段階、第二段階それぞれの学科教習をすべて終えたタイミングで、技能教習を規定時限の過半数以上受けていれば、受験することができます。
効果測定に合格しないと、それぞれの学科試験やみきわめ(検定前の最後の技能教習)を受けることができません。
効果測定は、教習所のパソコンによって行われることが多いですが、教習所によっては、実際の学科試験と同じように、問題と解答用紙を配り、マークシートに答えを書かせる方法で行っている場合もあります。
だいたいの教習所では、予約不要で受けることができますが、中には予約が必要な教習所もありますので、あらかじめ確認しておくようにしましょう。
効果測定の試験形式や合格ラインは?
効果測定の試験形式は、仮免許・本免許の学科試験とほぼ同じ形式で行われるものです。
仮免許前の効果測定は、試験時間が25分~30分で、○✖形式の問題が50問、出題されます。
本免許前の効果測定は、試験時間が45分~50分となり、○✖形式の問題が90問と、イラスト形式の問題が5問、出題されます。
合格ラインは、教習所にもよりますが、原則として仮免許前・本免許前ともに100点中90点以上(教習所によっては仮免許前は50点中45点以上)となります。
この合格ラインを1点でも下回ると、再度効果測定を受けて合格するまで、学科試験やみきわめを受けることはできません。
配点は、仮免許前は○✖形式の問題が各2点×50問または各1点×50問、本免許は○✖形式の問題が各1点×90問、イラスト形式の問題が各2点×5問で、計100点となります。
効果測定の内容は?どのような問題が出るの?
効果測定の出題内容は、仮免許前であれば、学科の基礎知識に関するものが中心となります。
一方、本免許前の効果測定は、第一段階で覚えた基礎知識の「応用編」とも言える、第二段階の学科の内容が身についているかを確かめるものが中心です。
第一段階(仮免前)の効果測定の内容
仮免許前の効果測定の内容は、第一段階の学科教習で学んだ内容になります。
基本的には、テキストをよく理解していれば問題なく解ける、基礎的な知識から出されることが多いです。
ただし、中にはひっかけ問題も見られます。
特に、よく出題されるのが、標識についての問題です。
標識は、一方通行の標識と左折可能の標識のように、形はほぼ同じで色が違うだけというようなものがいくつもあるので、ひっかからないように注意しましょう。
また、一時停止や減速、信号の意味などについての問題も、多く見られます。
第二段階(本免前)の効果測定の内容
本免許前の効果測定は、第一段階と第二段階の学科教習で学んだ内容がすべて出題されますが、どちらかというと、第一段階の応用編である第二段階の内容が中心となります。
内容は、常識的なものが多く、難問はあまり出題されないため、きちんと学科教習を受講していれば解けるでしょう。
ただし、第二段階では、第一段階よりも「ひっかけ問題」が多く出題される傾向にあります。
また、本免許試験の問題は、各都道府県で独自に作成されているため、特色ある気候や道路状況のある地域では、その地域に合わせた問題が出題されることがあります。
効果測定でも、そこは問われますので、過去問などで特徴を掴んでおくといいでしょう。
効果測定に受かるための2つのポイント
効果測定に受かるためには、押さえておくべき重要なポイントがあります。
それは、以下の2つです。
- ポイント1:これまで学科教習で習ったことを何度も復習する
- ポイント2:ひっかけ問題があることを頭に置いて問題文をしっかり読む
効果測定を受験する前には、これまでの学科教習で習ったことを十分に復習すると同時に、ひっかけ問題に対する対策をしておくことが重要です。
ポイント1:これまで学科教習で習ったことを何度も復習する
効果測定で出題されるのは、これまでの学科教習で習った範囲内のことだけです。
つまり、基本的には、教科書の内容を十分に理解できていれば、解ける問題です。
したがって、これまで学科教習で習ったことを、十分に理解できるまで、何度も復習することが一番重要なポイントになります。
その際、教習所がインターネット学科教習システム「ムサシ」を導入している場合は、それを活用し、自分の苦手ポイントを克服しておくことで、効率良く復習できるでしょう。
教科書をとにかく読み込む
効果測定は、基本的に○✖形式で出題されるため、教習所の学科の授業で習った内容をしっかり頭に入れておくことが重要です。
したがって、とにかく教科書を何度も読み込み、その内容をすべて明確に理解し、暗記が必要なところは暗記しておくようにしましょう。
この時、教科書の欄外に小さく書かれているポイントや、授業で教官が丁寧に説明しているポイント、「ここは重要!」などと言ったポイントは、出題される可能性が高いため、しっかり覚えておくといいでしょう。
教科書に書かれている内容で、暗記が必須な項目は以下の通りです。
- 基本的な標識・標示
- 車の種類
- 追い越し・追い抜きに関すること
- 積載に関すること
- 駐停車禁止について
- 高速道路に関すること
こういった項目は、すべて暗記しておくと、迷うことなく問題を解くことができるでしょう。
ムサシを何度も解いて苦手ポイントを克服する
インターネット学科教習システム「ムサシ」は、より効率的に学科の復習ができるシステムです。
教科書の内容が、動画とアニメーションでわかりやすく解説されており、覚えるべきポイントをまとめた「虎の巻」などもあります。
また、練習問題機能として、過去に間違えた問題や、おまかせモードによる出題など、教習生それぞれに合わせた練習問題を解くことができます。
さらに、弱点分析機能により、過去の解答履歴から弱点の項目を知ることもできるため、自分の苦手ポイントを重点的に学習することもできるのです。
ムサシで間違えた問題、苦手ポイントとされた問題は、プリントアウトするか、自分なりに整理してノートにまとめておくといいでしょう。
ポイント2:ひっかけ問題があることを頭に置いて問題文をしっかり読む
効果測定には、ひっかけ問題も多く出題されます。
ひっかけ問題は、微妙な言葉のニュアンスの違いや、混同しやすい数字や言葉を利用したものが多く、主語と述語がかけ離れた長文であることもあります。
文章の途中までは合っていても、後半で間違った文章になっている場合も多いため、最後まで問題文をしっかり読むことが重要です。
注意したいのは、「絶対」「必ず」「いかなることがあっても」などという断定的な言葉で、こういった言葉が入っている問題は、たいてい「✖」の場合が多いです。
また、距離や積載量など、細かい数字の規定が設定されている項目、混同しやすい標識・標示などは、ひっかけ問題に使われやすいので、しっかりと押さえておきましょう。
ひっかけ問題に使われやすいのは、以下の項目です。
- 間違えやすい標識・標示
- 信号の意味
- ○○禁止場所(駐停車禁止など)
- ○m、○㎏などの細かい数字規定(積載量、徐行する必要がある場所など)
- 原則と例外
- 徐行・減速・一時停止の違い
- 「してはならない」(禁止)と「しなければならない」(努力義務)の違い
- 「以内(ある基準を含んだ数値より上)」と「未満(基準値である数値を含まない)」の違い
- 緊急車両への対応
全部そのまま覚えようとすると苦戦するので、語呂合わせなどを利用して、うまく頭に入れるようにしましょう。
効果測定を突破するためには、これまでに習った学科教習の内容を理解しておくことが重要!
今回は、効果測定について、その試験形式や合格ライン、内容、受かるためのポイントなどを解説してきました。
効果測定は、仮免許前・本免許前に必ず受かっていなければならないものです。
これを突破するためには、これまでに学科教習で習った内容をしっかり理解しておくことが重要になります。
教科書をよく読み込み、ムサシなどを活用して、過去問を解いたり弱点を克服したりして、充分に理解してから臨みましょう。
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