仮免許技能試験のコツ!落ちてしまう人の特徴と対策方法
教習所での最初の難関である仮免許技能試験。
公道で教習を行うまえの大切な試験ですが、中には落ちてしまう人もいるのが実情です。
では、仮免許技能試験ではどのようなことに気を付ければ合格することができるのでしょうか。
今回は、仮免許技能試験に受かるコツや落ちてしまう人の特徴、有効な対策方法について解説します。
そもそも仮免許技能試験ってどんなことを試されるの?試験内容は?
まず仮免許技能試験とは、仮免許を取得するに値する運転技術が備わっているかどうかを確認するために行われる試験。
試験課題となるのは主に次のようなポイントです。
- 安全確認
- 直線道路
- 交差点での操作と優先判断
- S字カーブ
- クランク
- 踏切通過
- 坂道発進
- 発進と降車時の確認作業
- 発進・停車方法
仮免許技能試験では、3~4コース用意されている中の1つが選ばれ、試験直前に伝えられます。
コースを覚えていない場合でも、「信号を右に曲がってください」などのように、検定員から指示が出されます。
仮免許技能試験はおおむね1人10分~15分程度で終了しますが、先に仮免技能試験を受ける生徒がいた場合は同乗し、順番に試験を受けることになります。
なので、2番目以降に試験を受ける生徒は後部座席から試験の雰囲気や他の生徒の運転を見ることができるというメリットがあります、、、^^;
採点方法は減点方式
先に紹介したように、安全確認やS字カーブ、クランクなど仮免許技能試験の課題はいくつかありますが、ただ課題をこなせただけでは不合格となってしまう場合があります。
その理由は、仮免許技能試験の採点方法は減点方式だからです。
仮免許技能試験では持ち点が100点の状態から、「巻き込み防止の安全確認ができていない」「一時停止が不十分」「交差点での優先判断ができていない」などの理由で減点されていきます。
減点点数は5点~20点まで様々ですが、中にはミスを重ねるごとに減点される点数が高くなっていく特別減点というものがあります。
特別減点の対象となるのは発進手間取りやエンストです。
仮免技能試験に落ちてしまう人に共通する3つの特徴
では、どんな人が仮免許技能試験に落ちてしまうのでしょうか、、、
落ちてしまう人には、以下のような共通する特徴が見受けられます。
- 挨拶や返事を怠っている
- 検定員にきちんと分かるように安全確認できていない
- 自分の苦手項目を把握していない
これらは仮免許技能試験に限らず、日頃の教習から心がける必要がある項目です。
細かいことのように感じるかもしれませんが、試験を落ち着いてスムーズに行うために必要なものばかりなので試験当日までにきちんとできるようにしておきましょう!
挨拶や返事を怠っている
試験課題以外の項目については減点はないとはいえ、検定員も人間なのでなるべくお互いに適切なコミュニケーションとして挨拶や返事をしっかり行い、良い空気を作れた方がスムーズに試験を進めることができます。
試験を始める時は「お願いします」という挨拶を怠らず、試験中もコースの指示があれば「はい」などとはっきり返事をするようにしましょう。
検定員にきちんと分かるように安全確認できていない
検定員に安全確認を怠ったとみなされると10点の減点となります。
そのため、自分は目を動かして安全確認をしているつもりでも、実際の試験の場では、検定員に伝わらなければ意味がないのが現実。
安全確認をする際のコツは、しっかりと首を動かしてルームミラー、サイドミラー、目視をすることです。
自分は首から動かしているつもりでも実際の動作は小さいことがあるので、安全確認はやや大げさにアクションするくらいがちょうど良いでしょう。
自分の苦手項目を把握していない
仮免許技能試験前の段階で苦手項目を把握しておくと、試験当日までに教官にコツを聞いたり、対策を練ったりすることができます。
コツや対策を心得ておけば、もしミスをしてしまった場合も落ち着いてやり直しができるはずです。
仮免許技能試験は公道を走る前の最後の試験となるので、苦手項目をクリアしないままでは検定員だけでなく自分自身にも不安が残ってしまいます。
仮免許技能試験後のためにも、試験前に苦手項目を把握し、コツや対策を知っておきましょう。
仮免許技能試験に落ちないための対策方法は?
仮免許技能試験は先述した通り、仮免許を取得するに値する運転技術が備わっているかどうかを確認するために行われますので、
「安全に対する気配りができているか」「適切に運転装置を扱うことができるか」「周囲に気を配り、法規に従って基本的な走行ができるか」などのポイントをクリアしているとみなされなければ合格することができません。
仮免許技能試験は基本的な課題ばかりの試験ですが、以下のような対策をすることで落ちてしまうリスクを最小限に抑えられるでしょう。
減点項目を把握する
何よりも、試験の場では減点項目をしっかり把握しておくことが肝要。
以下に原点を抑えて得点を維持できるかがポイントなので、以下の原点項目は必ず頭に入れておきましょう。
減点項目 | 減点点数 |
乗車・降車時の安全確認を怠る | 5点 |
速度超過・速度未達 | 10点 |
安全確認を怠る(踏切、巻き込み防止、後退時など) | 10点 |
右左折時の合図をしない・戻さない | 5点 |
徐行指示無視 | 20点 |
脱輪 | 20点 |
普通第一種免許は70点、大型・中型免許は60点、第二種免許は80点以上あれば合格となります。
メリハリのある運転をする
仮免許技能試験では、速度超過だけでなく速度が遅すぎても減点の対象になります。
40km/h制限の直線道路では制限速度をギリギリ超えない程度の速度をしっかりと出すことを意識し、徐行するところは減速してメリハリのある運転を心がけましょう。
ミスをしても慌てない
ミスをしやすいS字カーブやクランクでの切り返しは、それぞれ一回までであれば減点にはなりません。
切り返しの際は目視での後方確認を怠らず、落ち着いて運転しましょう。
ただ、2回以上切り返しを行うと、5点ずつ減点となり、さらに2回目の切り返しでは1回目の減点分が加算されて10点の減点となるので注意が必要です。
また、コースを間違えてしまうこともよくあるミスですが、コース間違いや指示の聞き直しは減点対象にはなりません。
指示を聞きそびれてしまった場合は、落ち着いてもう一度聞き直すようにしましょう。
仮免許技能試験では検定員に伝わりやすいメリハリのある運転をしよう!
仮免許技能試験では、検定員に伝わるような、わかりやすい安全運転をすることが大切です。
遅い速度でダラダラと運転していたり、自分しか行っていることが分からないような安全確認をしていては検定員に基本的な運転技術が備わっていないと判断されてしまいかねません。
仮免許技能試験を受ける時は「減点項目をクリアできている」ということを検定員にアピールするように少し大げさなぐらいメリハリのある運転をすることがコツでと言えます。
仮免許技能試験をクリアすれば、次はいよいよ公道での教習となりますので、本免許取得に向け、落ち着いて仮免許技能試験を受けてくださいね!
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