学科教習を受ける前に捉えておきたい全体像と3つのポイント
- 2021.02.28
- 運転免許豆知識
教習所に通うと必ず受けることになる学科教習。
技能教習のほうが実践的で楽しいからと後回しにされがちですが、実はバランスよく進めておかないと「技能教習が進められない!」という事態になってしまう場合があります。
この記事では、学科教習を受ける前に知っておきたい3つのポイントや学科教習の流れについてご紹介します。
学科教習には2つのステップがある
学科教習は第一段階と第二段階という2つのステップに分かれており、第一限段階と第二段階の主な内容や流れは以下の通りです。
第一段階
第一段階では、10時限の学科教習を受けることになります。
教習所に入学すると、まずは「先行学科」と呼ばれる教習を受講します。
先行学科を受けないとその後の学科教習や技能教習を受けることができないので注意が必要です。
第一段階の教習内容は交通ルールやマナー、歩行者保護などの基礎知識が中心となります。
1〜10までの番号がついた学科がありますが、順番通りではなくでも受講することが可能です。
教材は自動車教習所で配布される教本をもとに進んでいきます。
教習所では基本的に必要な教材はすべて配布されるので、各自で用意する必要はありません。
第二段階
第二段階では、16時限の学科教習を受けることになります。
主な教習内容は、応急救護や、交通事故防止、悪条件下の運転など、安全に運転するための知識を学びます。
第一時限と比較するとより実践的な内容になるのが特徴です。
第二段階の11〜26の学科教習も順番通りでなくでも受講することができます。
ただし、仮免許を取得できていないと第二段階へは進めません。
学科教習を受ける前に知っておきたい3つのポイント
学科教習は1時限50分の教習で、基本的には座学で行われますが、応急救護の教習では人形を使って実際に救護をします。
学科教習の流れは、教室に入り教習原簿提出したとあと、席に着いて教習を受けるのが一般的。
時間までに教室に入れば受けられますが、中には予約が必要な教習もあるので注意しましょう。
学科教習を受ける前に以下の3つのポイントは念頭に置いておいてください!
1、学科教習には1日の受講上限がない
技能教習は1日の上限が決まっていますが、学科教習は受講上限がありません。
空いている時間に進めておけばスムーズに教習を進めることができます。
教習のスケジュールを確認しながら、受講できる教習から先に率先して受けておくことをおすすめします。
2、先に受けておかないと技能教習が進められない学科教習がある
第二段階の学科教習である「経路の設計」と「高速道路での運転」を受講していない場合、技能教習の「自主経路設定」「高速道路での運転」の教習を受けるこができません。
したがって、学科教習は早めに進めておくことをおすすめします。
3、予約が必要な学科教習がある
基本的に学科教習は予約が必要ありません。
しかし、以下の2つの学科教習は予約が必要な場合があるので確認しておきましょう。
- 応急救護処置
- 危険予測ディスカッション(セット教習)
応急救護では、人を巻き込んで事故を起こしてしまったときに必要な止血・心肺蘇生などの応急救護処置を学びます。
3時限連続の教習となり、1人の教官につき10人までという規定があるため、予約が必要になる場合があります。
また、技能教習である「危険を予測した運転」とセットで行われる危険予測ディスカッションについても予約が必要となることがあるので注意が必要です。
技能教習だけではなく、学科教習もバランスよく受講しよう!
学科教習は1日の受講上限がありません。
基本的に予約は必要ないため、空いている時間に進めておくと「学科教習を受けていないから技能教習が進められない!」ということにならずにスムーズな流れで教習を進めることができます。
仮免許の修了検定や学科試験の際は、技能教習が終わっていても学科教習が残っていると試験を受けることができません。
学科教習と技能教習をバランスよく受講することが教習所をスムーズに卒業するためのカギとなります。
教習原簿などで学科教習の流れや進捗を確認しつつ教習を進めていきましょう。
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