外国人には難しい?日本の独特な交通事情9選。道路・車・ルール・マナー等
- 2024.09.07
- カーライフ全般
日本には、諸外国にはない、独特な交通ルールがあります。
時に日本人でも難しいルールやマナーもあり、外国人は混乱するようです。
この記事では、外国人が苦手としやすい日本の独特な交通事情を解説していきます。
日本の独特な交通事情9選
外国人が苦手、あるいは理解困難な交通事情には、外国の交通ルールとは違う意味を持つものや、日本人特有のニュアンスを持つものがあります。
特に、外国とは真逆の意味合いを持つ標識などは混乱する人が多く、事故に繋がりやすい交通ルールです。
他にも、日本の独特な交通事情は数多くあります。
日本の独特な交通事情の中でも、特に外国人が苦手としやすい9つのルールやマナーを見ていきましょう。
【1】左側通行
日本では車は左側通行が当たり前ですが、多くの国では右側通行です。
世界53の国や地域では、人口比で約3:7の割合で右側通行が多くなっています。
左側通行を採用しているのは、イギリス、インド、オーストラリアなどの一部の国に限られます。
そのため、多くの外国人が左側通行に慣れるのが難しいようです。
特に、交差点での右折時・左折時は入る車線が変わるため、混乱することが多いと言われています。
右折時は、対向車線の直進・左折優先ですが、いきなり右折してしまう外国人は多いようです。
【2】右ハンドル
日本の車は基本的に右ハンドルです。
しかし、外国車は左ハンドルが多いため、外国人にとって右ハンドルの車は、車幅感覚がうまくつかめないようです。
そのため、左折時の巻き込みなどが多くなっています。
特に、原付や二輪、自転車、歩行者で、前方の外国人の車が左折しそうな時は注意しましょう。
また、ハンドルについているワイパーとウインカーの位置も逆になるため、交差点でウィンカーではなくワイパーをかけながら右左折する車もみられます。
【3】道路標識
道路標識は、理解できずに違反する人もいます。
日本には、日本人でも瞬時に理解できないケースがあるほど複雑な標識もあるほどです。
時間指定をする細かい表記なども多いため、道路標識を理解できずに違反する外国人は多くいます。
外国人が特に間違えやすい、日本独特の道路標識は以下の4つです。
一時停止
上記は、一時停止の標識です。
見てわかるように日本語でしか書いていないため、日本語の読めない外国人は、見落とすことが多い標識です。
外国では、一時停止標識はほとんどが赤色八角形なので、わからない人が多くいます。
一時停止の標識を見落とすと、優先道路ではない道路から飛び出したり、歩行者が横断しているのに右左折してしまったりして、事故に繋がる恐れがあります。
徐行
これは、「徐行」、すなわち「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」を表す標識です。
しかし実は、アメリカの「徐行」の黄色の標識は黄色のひし形で表現されています。
一方で、逆三角形の道路標識は、前方優先道路に対して「譲れ」という意味の標識となっているのです。
日本でも警戒標識には黄色にひし形の標識で「徐行」と表現されているケースがあります。
したがって、この「徐行」という言葉が読めないと、この標識があっても減速できず、事故を起こしてしまう場合があります。
駐停車禁止(時間指定)
日本語で複雑な規制内容が書かれた、補助標識付きの駐停車禁止標識は、外国人には難しい標識の代表格です。
外国では、基本的に路上駐車が普通なので、道路に停めてはいけないという認識がない人もいます。
そのため、駐停車禁止の道路であっても、コンビニの前などに駐車をして駐車禁止で減点されてしまう方もいます。
通行止め
通行止めや指定方向以外進行禁止の標識は、細かい条件が読めないと、間違えて侵入してしまい、大きな事故につながる可能性があります。
日本の市街地では一方通行の道も多く、直進していたら突然目の前に進入禁止の標識が出てきて戸惑うことも少なくありません。
商店街などでは、時間指定で通行止めの場合もあります。
これらは、外国人にとっては理解するのが難しい標識の一つです。
【4】黄色信号
日本では、地域によりますが、黄色信号で加速する車があります。
なぜなら、交差点において、日本の信号機はすべてが赤になっている時間が長いからです。
一方で、外国では、全方向の信号機が赤になる時間が短いあるいはない国が多いため、外国人は黄色信号では必ず停止します。
そのため、外国と同じように黄色信号で停止すると後ろの車が急ブレーキを踏んだり、クラクションを鳴らすなどして、困惑する外国人が多いようです。
本来、日本の黄色信号は「止まれ(安全に停止できない場合を除く)」なので、外国人は交通ルールを分かっていないというよりも、むしろ、交通ルールを守っていることになります。
さらに日本の黄色信号では、点滅信号が設置されている場合があります。
日本では黄色の点滅信号は、「注意して進め」の信号で、停止ではありません。
点滅しているとはいえ同じ黄色信号なので、進んでいいのか、止まらなければいけないのか困惑する外国人が多いようです。
【5】歩行者優先
日本の交通ルールでは、基本的に何があっても歩行者優先です。
しかし、外国では、そうでない国もあります。
したがって、歩行者が横断歩道を渡っていても、右左折してきたり、信号のない横断歩道で減速せずに直進してきたりして、歩行者との接触事故を起こす危険があります。
【6】道路や駐車場の狭さ
アメリカや中国、ブラジルのように、国土が広い国は、道路も広いです。
しかし、日本の都市部では、道路が狭く、駐車スペースや車線が限られているため、困難を感じる外国人が多いようです。
日本の駐車場は狭いところが多いため、多くの人がバック駐車をしますが、国土の広い国では、前向き駐車が基本になります。
したがって、バック駐車に慣れていない外国人が多く、駐車するのが難しいと感じるようです。
【7】踏切
踏切は、日本では必ず通行前に一時停止をしますが、多くの国ではそうではありません。
そのため、踏切が開いたら前進しようとして、一時停止した前の車に追突する危険があります。
【8】自転車の通行
自転車が大きな交通手段となっている国は多くあります。
しかし、特に先進国では、日本のように車道でも歩道でも走れるといった国は少数派です。
日本では、自転車の交通ルールやマナーについて、それほど浸透していません。
そのため、思わぬところから飛び出してきたり、信号無視をしたり、歩道から突然車道に出てきたり、道路の右側を通行したり、思いがけない行動をとったりすることがあります。そのため、外国人は対応しきれず、事故に至るケースもあるようです。
自転車で通行する時は、できるだけ交通ルールを守るように気をつけましょう。
【9】サンキューハザード
高速道路での合流や、店舗への出入りを譲ってもらった時など、お礼の意味としてハザードをたく人は多くいます。
しかし外国では、お礼の意味でハザードをたくのは一般的ではありません。
そのため、外国人はいきなりハザードをたかれると、「故障したのか?」「減速するのか?」と思ったり、その行動の意味を理解したりすることができないようです。
日本では常識のようになっていることが、外国人には通用しないことも覚えておきましょう。
ルールやマナーを守って安全に運転しよう!
以上、外国人にとって難しい日本の交通事情を解説してきました。
日本の常識と母国の常識が違うと、慣れるまで戸惑ってしまう人は多くいます。
昨今は、レンタカーなどを外国人に貸す時に、「外国の方が乗っています」というステッカーを貼ることも多いようです。
もしこのステッカーを見かけたら、運転時も歩行時も注意して通行しましょう。
また、日本人としては当たり前の常識が、外国人には通用しないこともあります。
外国人の運転する車にはできるだけ思いやりを持って運転することも必要です。
危険を事前に予測する「かもしれない運転」を心がけ、日本独自のルールやマナーを守って運転しましょう。
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